ボクが最も好きな歴史上の人物は誰だろうと考えると、源義経でした。
凛として芯の通った品位のある雰囲気や容姿、高い身体能力や戦のセンス、それでいておだやかな人柄、その生き様に惹かれます。
図書館で歴史人物漫画を借りてきて読んだけどおもしろかった!今読むとまた理解度が深まります。
一の谷、壇ノ浦の戦いは義経の秀でた才能が発揮されて、やっぱりカッコイイし燃える!源氏の時代を取り戻すために頼朝は長年に渡って計画を積み重ねてきたけれど、その要となる平氏との戦に勝利したのは義経。華がある。
最後は望まずも頼朝と対立という形になってしまった。義経は能力では頼朝に決して劣ってはいないが、頼朝は権力があり野望のためは非情になる事ができた。義経はこの時代に生きるには純粋だったのかもしれないけれど、またそこに惹かれる。衣川での最期まで義経らしい生き様だった。
源頼朝。源氏が平氏に負け、平氏にとらわれ伊豆に流されながらも静かにこの世を取り戻す機会を狙っていた野心の強さ。義経の華々しい魅力に比べれば地味に映るけれど、鎌倉に武士の社会を作る目的を一貫して持っていて、そのためには兄弟を倒す事さえ厭わない。義経だけでなく義仲も頼朝に倒されたし。義経のあとは藤原家まで。でも、そのために源氏の統一が叶い鎌倉幕府をつくりあげた。世に歴史を残し野望を成し遂げるのは義経よりも頼朝のような人なのかもしれないと考えてしまう。この兄弟のコントラストがよりお互いの人物像を引き立てる。
那須与一。屋島の戦いでの扇の的はやっぱり粋です。ただ戦をするだけじゃなく無条件でお互いに敬意を持っているのが伝わってくる。
歴史上の人物ってすごいキャラクターだなぁ。実在していたわけだからストーリーやエピソードにズシリと重みがあるし、その時代に生きていたからこその人格や価値観がある。学べる事が多いです。


