8.11.2020

歩んで

まんがを描いていて

以前は1日に2ページ描けていたのに

今は1日かけて数コマの線画が描けるくらい。

ひとコマの線画に3・4時間くらいかかったりする。

大きいコマだと1日がかりもある。

何でこんなに時間がかかるんだ、まわりはもっと速く描いているのに、って自分に憤りを感じる事もよくある。

だからって投げだしたら何も進まず空しい時間が流れていくだけ。

まずはひとコマから。かんたんなところでいい。描きやすいところでいい。時間がかかってもいい。あとの量なんて気にしなくていい。まわりのコマは紙で隠して、今描いているコマにだけ集中する。それを繰り返す。

そうすれば、あとから振り返ればこんなに描いたんだって思える。

まんがを描くのは、バッと筆をひと振りしてできあがるものではない。

ひとつひとつのコマを、ひとつひとつの線を、幾重にも幾重にも積み重ねてその先に辿り着くもの。

描きあがった達成感は、描いた本人だけが味わえる。その人だけのまんがができあがる。思い描いた空想が表現できる。形になる。それはものすごい悦び。

その悦びがあるのなら、まんがを描く推進力になる。