今日も原稿を描きました。
最近ペースが落ちている。やばい。もう後がないくらいのつもりでやらないと。
毎回毎回、描くのに時間がかかる。こんなに遅くてこの先やっていけるのかと思ったりするけど。
今は気にしなくていい。とにかく枚数をこなしていこう。描いた原稿の数が経験値。どうすれば漫画を描けるのか、どうすれば目の前の原稿を描けるのか。それだけを考えて描けばいい。
漫画を描くって、読者を楽しませる事。商業誌ならなおさら。
自分が描きたいものがある。というのももちろん大事だけれど。
一番の目的は「描きたいものを描く」より「読者を楽しませる」にした方がいいと思った。
自分が描こうとしている雑誌の読者(例えば中高生男子)に楽しんでもらえるために、自分が何ができるか。そこで
自分が持っている材料(知識、経験)
自分が備えている技術(絵、話作り、構成)
から漫画をつくりあげる。
というふうに今は考えています。
「柔道部物語」をネットでみかけた。
いや~~、うまい!小林まこと先生は絵がめちゃくちゃうまいなぁ。
投げる際の体の重心、力をかける方向、姿勢、めちゃくちゃ理にかなっていて観ていて気持ちいい。
柔道を描くのって難しいんだよなぁ。2人の体が複雑な姿勢で絡むから。柔道着はダボッとしてしているからシワやたるみが複雑だし、それを掴んだりはだけたりするから余計に。それを見事に描きこなしていてすごい。
もうひとつすごいのが、動きのブレ。柔道のスピード感や技の勢いを表現するのにとてもよくマッチしている。
ブレを描くのって、一度形をとったものを崩す作業だから手間がかかるはず。だけどそれを感じさせないくらい惜しみなく描いている。
「花マル伝」のいわしげ孝先生はこのブレの描き方を取り入れたんだろうな。
柔道漫画では「花マル伝」が一番好き。まるで自分が柔道をとっているような興奮。技の応酬のスピード感。スリル。限界を超えた闘い。5巻のヘル・リンクは名勝負。他にも鳴海、片桐、国生、不破…どの闘いもおもしろい。最も感情を動かしてくれる柔道漫画だと思う。
「柔道部物語」は、高校生の頃とばしとばしで読んだ。通して全て読んだ事はないので、今度読んでみたい。